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【映画】『独裁者』(1940)

本日の作品は

チャーリー・チャップリン主演、『独裁者』

歴史背景等はwikipediaへ。独裁者 (映画) - Wikipedia

あらすじ

チャップリン一人二役に挑戦、ヒトラーを戯画化しヒューマニズムを謳い上げた問題作。記憶を失ったひとりの理髪師は、軍の迫害を逃れながらも何とか生き抜いていた。そんなある日、彼は自分と瓜ふたつの独裁者・ヒトラーに間違えられてしまう。

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【感想】

チャップリン作品は初めて。知人の紹介でたどり着いた。展開はシンプルで分かりやすい。独裁者が何たるか、すごく簡単に教えてくれている。やはりここでモデルとなっているヒトラーについては考えざるを得ない。様々な作品で多様な描かれ方をしてきた彼だが、彼のやったことは一体何で、結局何の為だったのだろうと。まとまるはずのない問いをずっと考えてしまった。

やはりラストの演説シーン、公開当時の社会でも、今の社会でも同じくらい必要のある言葉が詰め込まれている。この最後の為だけに見てもいいのだけど、それまでの一人二役の非現実的な面白さも大好きだ。チャップリンのエンターテインメントに初めて触れた私は、一気に魅了されてしまった。

他の作品も早く見たくてしょうがないのだが、手始めに『キッド』が見てみたいと思う。

 

 早速図書館で↓を借りた。少しだけ読んだが、褒め称えられるチャップリンと対照的に、ヒトラーにかなり厳しい論調なのがあまりに顕著で少し笑ってしまう。勿論疎まれるべき人物なのはよく理解しているつもりだけど、ここまでこき下ろされているのを見るとなんだか彼の人生全てがまるっと可哀そうだなとさえ思えてくる。そう、独裁者って、なんだかとっても可哀想なのだ。私にはそう見える。同情とは違う、哀れみ。

チャップリンとヒトラー――メディアとイメージの世界大戦

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